第53代理事長 芦塚義幸 所信
はじめに
平成23年3月11日、東日本大震災に当たり広大な地域がことごとく被災し、さらに追い打ちをかけるかのごとく福島第一原子力発電所の事故が重くのしかかり復興をさらに困難なものにしています。それは、国内企業が国際社会での競争力を大きく削ぐ事となり、また、国内の経済が長期に渡り深刻な影響を及ぼす事は疑う余地もなく、我々のこの大村にも少なからず大きな影を落としました。しかし、そこから気付かされる事もたくさんあり、国内のみならず世界各国が日本国民の理性と秩序、そして絆の深さを改めて認識させられました。被災地は力強く復興の道を歩んでいます。我々も、この九州の大村から、勇気と情熱を持って明るい豊かな社会の実現に向けて突き進まなければなりません。我々が今まで以上に元気に活動する事が結果として震災被災地への復興の手助けになる事と信じ、この大村から元気を発信していきましょう。また、大村青年会議所は、JCメンバー減少のなか、法人改革への一歩を進めるときが迫ってきております。昨年には、公益社団法人を取得する方向で可決しました。確かに、公益事業費率を50%以上実施するという事は、我々は、まちづくりの為に存在しうるのですから当然であるはずです。険しい道でありますが、本年は、大きな一歩を進めていきましょう。
その為には、まず我々自身が、このまちの事をより深く理解し運動を進める必要があります。テレビやインターネットの情報を鵜呑みにして事業を行うよりも、地域の情報をしっかり取り込みその問題を深く理解する事で、特色を見つけ出し事業を行う事が、より精度の高い事業になり、さらには、この大村をより好きになる第一歩に繋がるはずです。我々は、大村内外での他団体や専門家との情報交流を行いながら、さらには、靴底を減らし大村についてより深く勉強し続け事業に反映させます。そして、この素晴しい歴史と伝統を築き上げてこられた先輩の皆様を誇りに思い、共にまちづくりを推進してきた地域の皆様に感謝の念を抱き、本年も活動致します。
まつりイノベーション!!
今年で33回目となるおおむら夏越まつり、自然の美しさと大地の恵みに感謝し先輩方から引き継いできたこのまつりを絶やす事のない様「100年続くまつり」を御旗に参加者から喜んでいただける祭りを目指しメンバー全員で頑張ってきました。しかし、参画する我々のモチベーションは、なかなか高まらないのはまつりの準備期間が短く、思いをまつりに乗せられないからではないかと思います。そこにはたくさんの理由があり、メンバー数の減少やメンバー輩出企業、地域全体の景気の影響など、書き出せばきりがありません。しかし、本年度我々はこのまつりへの参画を今一度奮起致します。まつりは、さまざまな産業に経済波及し、経済浮揚効果をもたらします。また、金銭的な効果ばかりでなく、まつりをきっかけに世代や地域を越えたコミュニケーションの輪が築かれ、市民間での交流機会や、街のにぎわい創出、大村市のさらなる魅力向上など多大な効果があり、まつりを実施するうえで我々がこのまつりに深くかかわる必要性を強く感じる事業でもあります。そして今、駅前再開発による開催場所の問題や、実行組織の再編、そして市制70周年などまつりの大きな転換期を迎えております。我々はこれをチャンスととらえメンバー全員で力を合わせ、永代受け継がれるまつりの骨組みとなる指針を打ち出すことで、揺るぎない大村の宝に育てていきましょう。
市民と創るまちづくり
大村市の人口は、9万人を突破し、市外の方からは、「大村っていいよね」「住みやすいよね」とよく言われます。確かに、空港があり、高速へのアクセスも便利で将来は新幹線が開通予定でもあります。そして、市外からも集客できる大きなショッピングモールがあり、ほとんどのものが市内で手に入る便利なまちです。海もあり山もあります。他のまちに行ってみるとその住みやすさをさらに実感します。我々は、たくさんの埋もれた資源を活用しより魅力的な活力のあるまちづくりをする必要があると考えます。我々自身がもっと大村を知りその魅力を内外に伝え広げていきましょう。その為に、我々はより一層学ばなければなりません。知る事こそが問題点や長所を見つけだす事につながると思いますし、問題解決の糸口が見つける事が出来るはずです。大村についてのおおむら市民全体が英知を出し合い、他団体とも力を合わせ地域の力に変えていきましょう。私たち青年会議所のメンバーには「明るい豊かなまちの創造」という大きな目的があります。現在までの活動で育まれた「まちづくり」「ひとづくり」運動での経験や知識を振り返り、地域と共に連携を図り、同じ想いを持った者同士が力を合わせ、英知と勇気と情熱をもって行動して行けばさらに明るい未来が築き上げられるはずです。
笑顔あふれる子どもたちの育成
核家族化が進み、地域交流も少ない環境の中で育てられてきたこれからの日本を担う新世代の子どもたち。そんな環境の中でも、親が一生懸命仕事に打ち込む姿や、社会に貢献し汗を流す姿を見ながら成長する事は、親を尊敬し、ありがたさや偉大さを感じる事につながる大きな要素になると考えます。また、新しい体験や感動は子どもたちの視野を広げ、将来の可能性も拡がるはずです。我々が親の世代から多くの感動を与えられ深い愛情を受けたように、今度は我々が今の子どもたちに感動と深い愛情を与えられる機会を提供し、子どもたちが感謝と思いやりの心をもって成長できる環境を創りましょう。そして、親自身が人を大切にする心をもって、子どもと接し、地域の人々と共に絆を深めましょう。その事で、子どもの成長を促し自身の経験や豊かな人間性を身につける事につながり、やがては将来を担うリーダーに育つはずです。その為に我々は、子どもたちが輝かしい未来に向けて夢を持てるような青少年健全育成事業を行わなければならないと考えます。
仲間づくりこそ地域の力
青年会議所は、設立当初より、地域に根差した「明るい豊かな社会」の実現を目指し日夜活動を続けてまいりました。そこには、52年間の諸先輩方の築いてこられた歴史と伝統、そして情熱があったはずです。そしてこれからも、我々は、地域に誇りを持って生きることの重要性を訴える団体としてのプライドを持たなければ、説得力を持って伝播する事はできないし、会員拡大が思うようにできないのは、JC運動の趣旨が理解されていないのではなくて、そこで活躍する我々の姿勢が理解されていないだけではないでしょうか。個人の成長こそが組織の成長となり、組織の成長が地域の活性化につながるはずです。また、我々は新しい組織形態である公益社団法人へと舵を切る事を決めた今、時世にそった高い社会性と誰もが利用できる公共性を求められており、これを実行していくためには、会員一丸となってメンバーの成長はもとより会員拡大を行わなければ、公益社団法人を取得する事も維持していく事も出来ないと考えます。そして、2011年度はJC内外でも女性の活躍が目立つ年でもありました。いまや、女性の社会進出は、特別なことではなくなりました。男性にはない感性と視点で社会変革を行う事も必要であると考え女性会員の仲間を増やす事にも取り組みましょう。さらに地域で活躍している若い人材を発掘すべく様々な方法を用い、その交流の中から共に誇りを持ち仲間として一緒に汗を流し活動できる同志を迎え入れ、大村青年会議所の更なる発展へと繋げていきます。そしてメンバーの思いと活動が組織の魅力となって共鳴し、まち全体に広がるまちづくりの仲間の輪を拡げます。
次代へとつなぐおおむらリテラシーと情報アーカイブ
明るい豊かなまちづくりをおこなうにあたり、一つ一つの事業をより輝かせ総括的な運営を任されているのが総務職であり運営の要であります。効果的な運営を行う事によって、組織はより強固になり高い組織力をもたらします。今まで培ってきた情報をもとに温故知新で新たな手法を見出し、強い組織力向上と高い事業性への一助となるべく総務を充実させていきましょう。
また、青年会議所の諸先輩方は、毎年たくさんの事業計画書を書き事業を実施してきました。その数は膨大な資料となり、今までの資料を必要とする委員会が目的の資料を見つけ出すのも困難であり、その資料自体があるのかもわからない状態です。精度の高い事業を開催するに当たり、今までの資料を活用し事業実施で気づいた問題を事前に認識し、無駄な協議の時間を短縮する事で単年度制という弊害を克服し、高い水準の事業を行う事は、限られた浄財を有効に使う最も大事なことであるはずです。いま我々は、ITの恩恵を享受するに当たり、これを活用し、事業情報アーカイブの作成に力を入れていきます。
メンバー全員の集まる例会
会議所の全ての活動が円滑に行われ、また支障が出ない様にサポートを行うのが総務でありますが、本年度は、メンバーの意識向上につながる運営を行う事で、事業実施への意欲を高め、各々の委員会の資質向上へと結びつけます。また、定例会を活用し、会員が一同に参加し学びや気づきを得る事が出来き、あらためて大村青年会議所の運動や日々の活動の意義を再認識する機会を創出します。そして、大村青年会議所が目指す運動への参画意識を醸成することでメンバー全員のベクトルを一つにまとめ、社会変革の原動力となる例会を目指します。さらには、参加した会員が、地域に必要とされるリーダーになれるような会員の資質向上を目的とした例会を企画・実施する事が、会員一人ひとりが例会で得た気づきや学びを、内外に幅広く発信することにより、さらなる地域貢献活動に寄与する例会を目指します。
理解して頂くことこそ社会活動広報
本年は、公益社団法人格取得に向け、青年会議所としても、より公益性を重視した広報活動が求められます。また、地域に根ざした団体として、市民の皆様にその活動内容を認知して頂くためにも、我々の活動を地域に広く発信していかなければなりません。その為に、さまざまな媒体を使う事も一つではありますが、我々メンバーがさまざまな団体や地域の方々と触れ合い、語り合う事こそ我々の活動を理解して頂く大きな広報活動の主体となり得るはずです。一人でも多くの方にお伝えし、新しい社会へと変革していきましょう。
終わりに
成果を共に喜び達成感に心ふるわせる私達メンバーがJCを心の底から楽しむ事も忘れてはなりません。地域社会に対しての活動や新入会員の拡大においても、我われメンバーがJCを楽しんでいなければ何も伝わらないのです。そして、夢や希望を持つことの大切さ、人と人のつながりの素晴らしさを自ら進んで思い描き、その思いをかたちに変えて実践し、広く地域社会に発信する力を身につけることこそ、永続的なJC活動が行えると感じるからです。私たちからこの大村を変える為に自ら先陣を切りメンバー一丸となって汗をかきながら、目標に向かい完全燃焼を目指して歩んでまいります。
【基本運営方針】
・大村青年会議所としての意識強化と社会変革意識の醸成
・市民間の情報を共有し地域特性を掘り起こす事によるまちの魅力を創造
・おおむら夏越まつりの改革
・青少年育成に関する事業の実施
・会員の拡大と、会員相互の交流
・日本JC、九州地区、長崎ブロックの事業や大会への積極的な参加
・公益法人制度改革に伴う会計基準の執行、及び申請